
石心会グル-プのル-ツは、昭和16年故石井義治医師が開業した石井産婦人科医院です。当医院は、川崎市幸区においてもっとも古い歴史をもつ医療機関の一つとして終戦前後の混乱期においても一時の中断もなく地域医療に貢献してきました。また石井は戦後再建された川崎市医師会初期の理事として地域医療の再建にも力を注ぎました。新しく生まれくる生命に日々触れながら地域に根ざした医療活動を行えば行うほど、石井は「高度医療を身近に」という地域住民の熱望を肌で感じるのでした。そして、こうした地域住民の要望に十分に応えるためには「医療内容を高め、地域住民の健康を守りうる中軸的診療科目を持つ病院を建設して、その公的機能にふさわしい運営体制を確立し、かつ開設者個人を超えて永続して医療を通じて地域住民に貢献することが地域において医療にたずさわる者の責務である」(設立趣意書より)と考え、昭和48年私財を寄附して医療法人を設立しました。法人名は石井の心を継承して欲しいと願いから石心会とし、財団の寄附にあたっては租税特別措置法第40条の摘要を受け、一般の医療法人とは異なり公益性の高い特定医療法人として出発しました。
設立趣意書は、石心会の目指す医療の方針を次のように述べています。
「医療の本質は、病気に対する処置に止まらず、病める人間への治療であるという立場に立ち、病と闘う患者本人のよき協力者になろうとするものである」そして「石心会が目指す医療は、単に医療技術を細分化することをもって、高度化するのではなく、人間を治療するという観点に立ち、診療各科の連携・病院各部門の連携を密にし、有機的・総合的に患者を診ることを計り、さらに患者を有機的・総合的に診るために、病気の地域的特殊性、生活環境等を識り環境に密着した病院として運営しようとするものである」
石心会グル-プの一人ひとりは、この設立趣意書の精神を地域医療に携わる者の原点として継承し、深い愛情と理解をもって自らの全力量で患者さんや介護を必要とされる方々と向き合うことを誓います。
私たち石心会グル-プは、昭和48年石心会設立以来、高品質な地域医療サ-ビスを目指し、地域住民の方々に必要とされる医療や福祉サ-ビスを迅速にかつ適切・迅速的に提供するためさまざまな努力を重ねてきました。
現在、急性期高機能病院として24時間365日、高度、先進医療にも対応できる施設・設備・体制を揃えた川崎幸病院や狭山病院を中心に、健診から人工透析医療、在宅医療、福祉までト-タルな医療・福祉サ-ビスを展開しています。
21世紀、高齢化の進んだ社会では、常に医療を必要とする人が増加し、私たちの使命は一層重要なものになります。しかも、地域医療や地域医療のバックアップが必要とされる福祉に対するニ-ズは、社会情勢やライフスタイルの変化、医学・医療技術の進歩に伴い多様に変化し広がり続けています。
今、地域医療において必要とされるのは、病気の予防・健康管理、疾病の早期発見から救急救命・急性期、在宅ケアまで全てにおいて高いレベルで対応できる「医療の包括性」と早期社会復帰、QOL(Quality Of Life)の向上、ノ-マライゼ-ション等「患者参加型医療」の一層の普及です。
石心会グル-プは、これらの地域医療ニ-ズに対し、医療機関の機能分化と連携、情報の電子システム化を推進し、さらにはグル-プの枠を超えた地域医療ネットワ-クを構築して広範な21世紀の地域医療と福祉に対処し貢献します。